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マーケティング用語辞書 ローカル・店舗集客

OTAとは?

Online Travel Agency の略 オンライン旅行会社

BLOOM CONSULTING 6分で読めます

ひと言でいうと

OTAとは、Online Travel Agency(オンライン旅行会社)の略で、インターネット上で宿泊施設の検索・比較・予約ができる旅行予約サイトのことです。宿泊施設にとって主要な集客手段の一つです。

OTAの仕組み

宿はOTAに施設とプランを掲載し、旅行者はOTAのサイトで比較して予約します。観光庁の事例集では、OTAは宿泊施設の主要な集客手段の一つとされています。

お金の決まりはサイトごとに異なります。じゃらんnetの案内では、参画・掲載は無料で、送客実績に対してシステム利用料・ポイント付与料等を負担します。Booking.comの案内では、コミッションは予約総額に対する一定の割合とされています。

複数のOTAに載せると、料金やプランの変更を各サイトで行う手間が出ます。観光庁の事例集には「客室の価格を調整したかったが、各予約サイトごとに価格を調整する必要があり、作業の手間が大きかった」という声があります。複数サイトの空室や価格をまとめて扱う仕組みがサイトコントローラーです。

  1. 宿が施設・プラン・料金・在庫を登録する
  2. 旅行者がOTAで比較して予約する
  3. 予約が入ったあとの連絡の方法は、各社の案内で確かめる(楽天トラベルはFAXかメール、もしくは両方)
  4. 手数料などの条件は、じゃらんnet「参画のご案内」では送客実績に対して負担するとされ、Booking.com Partner Hubの案内では予約ごとに予約総額の一定割合とされている。ほかのサイトは各社の案内で確かめる
OTA経由の予約で、何が誰から誰へ動くか
何が誰から誰へいつ
施設・プラン・料金・在庫の情報宿 → OTA掲載するとき、内容を変えるとき
予約の申込み(OTAのサイトで予約する場合)旅行者 → OTA旅行者が予約するとき
予約が入った連絡(楽天トラベルの案内の例:FAXかメール)楽天トラベル → 施設予約が入ったあと
手数料などの負担(じゃらんnet・Booking.comの案内の例)宿 → OTAじゃらんnetは送客実績に対して、Booking.comは予約ごと(チェックアウト後に適用)。ほかのサイトは各社の案内による

OTAの具体例

観光庁のガイドラインでは、国内に拠点を有し日本の旅行業法令に従って事業を営むOTAを国内OTA、海外に拠点を有しながら日本語サイトで日本国内の旅行者向けに事業を行うOTAを海外OTAとしています。海外OTAは、日本の旅行業登録を有していないケースがほとんどとされています。

  • じゃらんnet予約サイト

    案内では、参画・掲載は無料で、送客実績に対してシステム利用料・ポイント付与料等を負担します。参画できるのは旅館業法に基づく宿泊営業許可を得た施設です。[6]

  • 楽天トラベル予約サイト

    案内では、専用の管理画面で在庫や料金をいつでも自由に調整でき、予約が入るとFAXかメール、もしくは両方で施設へ連絡が来ます。[7]

  • Booking.com予約サイト

    案内では、コミッションは同社のプラットフォーム経由の予約ごとに、予約総額に対する一定の割合で請求され、ゲストのチェックアウト後に適用されます。[8]

  • Expedia予約サイト

    観光庁の報告書では、宿泊施設が使う予約サイトの例として、じゃらん、楽天、Booking.comとともに名前が挙がっています。[4]

OTA・自社予約・メタサーチ・旅行会社の違い

何をするか契約の相手予約が成立する場所
OTA宿泊施設の検索・比較・予約ができるサイトにより異なる。自ら契約の相手方になるものもあるインターネット上の予約サイト。店頭販売とちがい、契約条件の口頭での説明は行われない
自社予約(直販)自社ホームページや電話で直接予約を受ける予約サイトを介さず、自社で直接予約を受ける自社ホームページか電話
メタサーチ他社の旅行商品を比較して紹介する紹介先の事業者またはOTA紹介先の事業者・OTAとのやりとり
旅行会社(店頭)店頭で旅行商品を販売する旅行業の登録を受けた旅行会社店頭。条件は口頭で説明される

比べた言葉の説明: 導線

良い点と気をつける点

良い点

  • 宿泊施設の検索・比較・予約ができるサイトに載るため、主要な集客手段の一つになります。[1]
  • 楽天トラベルの案内では、専用の管理画面で在庫や料金をいつでも自由に調整できます。[7]
  • じゃらんnetの案内では、参画・掲載は無料で、費用は送客実績に対して負担する形です。[6]

気をつける点

  • 観光庁の事例集には、各予約サイトごとに価格を調整する必要があり、作業の手間が大きかったという施設の声があります。[1]
  • Booking.comの案内では、予約ごとに予約総額の一定割合のコミッションが、チェックアウト後に適用されます。[8]
  • 観光庁のガイドライン概要では、国内OTA、海外OTA、メタサーチ、場貸しサイトのサイト毎に、取引形態と旅行業登録の有無が異なるとされています。[2]

小さな事業者がまずやること

  1. 予約の経路を数える

    BLOOMでは、導線を作る前に実際に使われている経路を確認します。OTA、自社ホームページ、電話のどこから予約が来ているかを数えます。

  2. 掲載の条件を読み直す

    各社の案内で、掲載費用・手数料の条件・予約の連絡方法を確かめます。

  3. 在庫と料金の更新を決める

    複数のサイトに載せるなら、サイトコントローラーで価格やプランを一括で変える手があります。

  4. 自社予約の入口を用意する

    予約エンジンなど、自社ホームページから直接予約できる入口を用意します。電話での予約も直販に数えます。

  5. 見る数字を1〜2個に絞る

    KPI(重要業績評価指標)は1つか2つだけ決めます。たとえば経路別の予約数と、平均客室単価を毎月同じ形で見ます。

数字の見方

どの数字も、予約など事業に直接つながるものから選びます。選び方はKPIの辞書にまとめています。

予約の経路別の数
OTA、自社ホームページ、電話などの経路ごとに、予約が何件入ったかを月ごとに数えます。経路の割合の変化を見ます。
平均客室単価(ADR)
売れた部屋1室あたりの平均価格です。収益力を測る代表的な指標です。
客室稼働率
観光庁の宿泊旅行統計調査(2026年7月6日更新)では、全体が61.6%、旅館が38.2%です。自分の宿の数字をこの水準と並べて見ます。
ブッキングカーブ
ある宿泊日に対して、予約がどのようなペース・タイミングで入ってきているかを示すグラフです。価格設定や販売戦略の判断に使います。

見る数字を 1 つか 2 つに決める考え方は KPI で説明しています。

BLOOM CONSULTINGではどう考えるか

BLOOMでは、OTAの掲載を増やす前に、予約が実際にどの経路から来ているかを確認します。OTA、自社ホームページ、電話を分けて数えてから、次に手をつける場所を決めます。

まず現状を測り、順番を決めてから手を動かします。OTAでは、予約がどの経路から入っているかと、各社の掲載の条件を確かめるところが最初の作業です。

BLOOMでは、最初の打ち合わせでKPIを1つか2つだけ決めます。予約や問い合わせなど、事業に直接つながる数字を選ぶので、この語ではOTAと自社予約の件数の割合と、平均客室単価を候補にします。

OTAについてよくある誤解

誤解OTAに載せるなら、どのサイトも同じ契約の形になる。
実際は観光庁のガイドライン概要では、OTA等のサイト毎に取引形態と旅行業登録の有無が異なるとされています。契約の条件は、サイトごとに確かめます。
誤解メタサーチも、OTAと同じく予約の契約先になる。
実際は観光庁のガイドラインでは、メタサーチは商品を紹介するものに過ぎず、申込みや予約は旅行者と紹介先の事業者またはOTAとの間で直接行われるとされています。
誤解OTAでの支払いの表示には、決まりがない。
実際は観光庁のガイドライン概要では、誰に、どのような対価(宿泊代金、OTAへの手数料、消費税等の内訳)を、前払いか現地払いかで支払うかの表示が求められるとされています。

よくある質問

OTAに載せるのに許可は要りますか?

じゃらんnetの案内では、旅館業法に基づく宿泊営業許可を得た施設が参画できます。ほかのサイトの条件は、各社の案内で確かめます。

複数のOTAの空室と料金をまとめて扱えますか?

サイトコントローラーは、複数の予約サイトや自社ホームページの空室情報・予約状況をまとめて管理し、価格やプランを一括で変更できるシステムです。

OTAを通さない予約は何と呼びますか?

直販(直販予約)と呼びます。予約サイトを通さず、自社ホームページや電話で直接予約を受けることです。

OTAの予約を宿の管理システムに取り込めますか?

観光庁の事例集には、OTA予約が自動でPMSに取り込まれた例があります。PMSは予約、顧客、売上、部屋割り等をまとめて管理するシステムです。

参考・一次情報 8件

  1. 観光庁「宿泊施設のためのIT活用事例集」(令和8年3月)
  2. 観光庁「オンライン旅行取引の表示等に関するガイドライン 概要」(平成27年6月)
  3. 観光庁「オンライン旅行取引の表示等に関するガイドライン」(平成27年6月)
  4. 観光庁「宿泊施設における業務効率化に資するシステムの導入効果実証事業報告書 要約版」(2025年3月21日)
  5. 観光庁「宿泊旅行統計調査」報道発表(2026年7月6日)
  6. じゃらんnet「参画のご案内」(2026年10月2日確認)
  7. 楽天トラベル「新規参画のご案内」(2026年10月2日確認)
  8. Booking.com Partner Hub「Understanding your commission」(2026年10月2日確認)

BLOOM CONSULTING

小さな会社・お店の社外Web担当。

自社の場合はどうすればよいか

OTAが自社にどう関わるかは、事業の状況によって変わります。まず現状を整理し、先にやると効きやすい順番をお伝えします。オンラインで45分ほど、その場で契約をお勧めすることはありません。

自社のサイトで確かめたいときは、サービスの一覧へ。

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